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信州最古の温泉
開湯千四百年の歴史
「信州の鎌倉」別所温泉の歴史
別所温泉の源泉の歴史は古く、記録で確認できるのは平安時代から。1400年の歴史がある別所温泉は景行天皇の時代、日本武尊の東征の折りに発見されたといわれています。また、平安時代中期の女流作家、清少納言によって書かれた「枕草子」にある「湯は七久里の湯、有馬の湯、玉造の湯」という一節の中の「七久里の湯」が起源ではないかという説もあります。
別所温泉(七苦離の温泉)の知名度は東山道に負うところが大きいといえます。近江(滋賀県)から東北まで伸びる東山道の沿線各国は中央集権の行政区となっており、多くの役人、商人、防人、旅人が往来していました。その沿道にある別所温泉は、これらの人々の旅の疲れを癒す憩いの温泉として、都をはじめ各地に知られるようになりました。
鎌倉時代に別所は木曽義仲(源 義仲)が信州を平定するために派遣した軍勢によって火を放たれ、多くの寺院建築が灰になってしまいましたが、大悲殿ならびに安楽寺の八角三重の塔だけは焼失をまぬがれました。その後、焼失した別所の寺院は源頼朝、次いでに塩田北条氏によって再建されることとなり、塩田北条氏の下でこの地は多いに栄えました。そのため、別所を含む塩田平が「信州の鎌倉」と称されるようになりました。
季節のイベントカレンダー
北向観音への二年詣りや節分会、雨乞いの奇祭「岳の幟」や女の子の幸せを願う「つるし雛飾り」など、一年を通して別所温泉ならではの自然と季節を感じられる彩り豊かなイベントが多数あります。
オンラインで楽しむ別所温泉
日本遺産に認定された、信州上田・塩田平
古くから「信州の鎌倉」と呼ばれる別所温泉には国宝や重要文化財など多くの歴史的建造物があり、温泉街から歩いて巡ることができます。別所温泉を含む信州・塩田平は、レイラインがつなぐ「太陽と大地の聖地」〜龍と生きるまち 信州上田・塩田平〜として、2020年に文化庁より日本遺産に認定されました。